• 一般演奏会カレンダー
  • 一覧

佐倉フィルハーモニー管弦楽団第58回定期演奏会

オーケストラ

佐倉フィルハーモニー管弦楽団

一般 オーケストラ

公演日

2013年06月30日(日)
13:30開場 14:00開演

会場

千葉県 佐倉市
佐倉市民音楽ホール

ご案内

【今回の演奏について】
 今回は、「風景の見える音楽」として、写実性の比較的強い曲を多く演奏します。指揮は小森康弘さんです。
 メンデルスゾーンの「ファインガルの洞窟」序曲は、原題を「ヘブリディーズ諸島」と言います。ワーグナーは、大いなる賛辞と、多大な羨望に満ちた皮肉を込めて、メンデルスゾーンを「風景画家」と評したようですが、確かにこの曲については、その言葉がぴったりと当てはまるでしょう。また、実際に、メンデルスゾーンは水彩画を描いており、いくつかの作品が残されています。この曲は、題名にある場所を訪れた際の感銘が作曲の動機になっていますが、彼の心を揺さぶったのは、どのような空気だったのか・・・。その答えは、曲自体の中にあるのでしょう。
 スメタナの「ボヘミアの森と草原から」は、6曲の連作交響詩である「我が祖国」の第4曲目に当たります。第2曲目の「モルダウ」に比べ、演奏機会は圧倒的に少ないと思われますが、ボヘミアの風土に対する深い愛情が溢れている名曲です。作曲者は、この曲に対して、そのイメージのヒントを書き残していますが、聞き手は、それにとらわれることなく、その音楽から自由にイメージをふくらますことができます。それは、あるいは森から平原へと続く街道を歩む者の心情の流れとして、あるいは、幼少から老境に至るまでの人生の歩みとして、など、自由な体験が可能です。特に、弱音器をつけた弦楽器が奏するフガートな部分は、印象派の音楽にたっぷりとロマンの風を吹き込んだかのような見事さです。また、直接描かれてはいないものの、背景には、常にたゆたう河の流れが感じられることも見逃せません。歴史をつなぐものとして、人と自然をつなぐものとして、作曲者は常に河を意識していたと思われます。
 シューマンの交響曲第3番は、彼が最後に完成させた交響曲です。表題の「ライン」は、作曲者が付与したものではなく、作曲の動機がライン河畔での生活体験や印象に関連が深いこと、曲想の中に、滔々と流れる川の流れが常に意識されているかのようであること、などから付されたものです。特に第1楽章は、豊かな川の流れを象徴するかのような、飛沫に満ちた旋律と、紺碧の水がうねるような留まることを知らぬ流れ、岩を乗り越えて泡立つ豊かな流量を示して圧巻です。もちろん、そのほかの総ての小節においても、表向きのイメージの傍らに、常に河の流れが意識されていることを、聞き手は感じることができます。

【曲名】F.メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」作品26

【曲名】B.スメタナ 交響詩「ボヘミアの森と草原から」(「わが祖国」より)

【曲名】R.シューマン 交響曲第3番変ホ長調 作品97「ライン」

料金

入場料700円(当日券あり)

主催

お問合せ

佐倉フィルハーモニー管弦楽団第58回定期演奏会について

事前にログインしてください。会員登録(無料)がお済みでない方は こちら

現在、本演奏会については、お申込み・お問合せは受け付けておりません。

上部へ