古典派を代表するオーストリアの大作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)。イギリスでもたいへんに愛されていた彼が、ロンドン滞在中に作曲した交響曲第103番は、ティンパニの長い連打があることから「太鼓連打」という愛称がある。
晩年、イギリス準男爵に叙されたサー・エドワード・ウィリアム・エルガー(1857–1934)が作曲したエニグマ変奏曲。妻のアリスを喜ばせようと、友人たちの特徴を捉えて肖像画を描くように旋律を変奏させていった。第1変奏は「C.A.E.」。愛妻キャロライン・アリス・エルガー(Caroline Alice Elgar)の頭文字となっている。