湘南ユースオーケストラの楽団紹介
若い世代に“オーケストラを演奏する喜びを体験して欲しい”と、1989年に、団員資格年齢10歳から25歳の楽器経験者という青少年によるオーケストラとして結成されました。当初は皆オーケストラという形で演奏したことがなかったため、音階の練習からのスタートでした。たった月2回ではありながら凝縮された練習を重ね、1991年にベートーヴェン「運命」とシューベルト「未完成」で第1回定期演奏会を開催、以来第3回までを葉山町福祉文化会館ホールで、その後は鎌倉芸術館ホールで、昨年から逗子文化プラザなぎさホールで年1回の定期演奏会を続けいます。指揮者前澤均の豊富な経験と指導のもとにレパートリーも広がり、2002年1月には念願のベートーヴェン「第九」の演奏会を開くに至り、大好評を博しました。またその縁で逗子の第九合唱団との共演も回を重ねています。現在、団員は55名程、小学校4年生から社会人までの青少年によって構成されています。
指揮者前澤均は、東京藝術大学卒業。兎束龍夫、H.ホルスト、W.バリリの各氏に師事。2001年に第1ヴァイオリニストとして38年在籍したNHK交響楽団を定年で退団。現在は後進への指導、主宰するシュトス弦楽四重奏団、湘南アルス室内合奏団の活動の傍ら、当団のほかにサファリオーケストラ、逗子弦楽アンサンブルなどのアマチュアオーケストラの指揮をし、その丁寧な指導ぶりには定評があります。また逗子文化プラザホールでの、湘南ユースオーケストラと市民を交えた第九演奏会の指揮者としても好評を博しています。2011年の横浜みなとみらい大ホールでの、湘南ユースオーケストラをはじめとする教え子たちによる「古希記念コンサート」に引き続き、本年9月30日には、ミューザ川崎にて「喜寿記念コンサート」が行われ、大成功を収めました。
他に、弦楽器を前澤悦子(武蔵野音楽大学卒、ヴァイオリン奏者)、管楽器を早川邦宏(東京藝術大学卒、ファゴット奏者、神奈川県立金沢総合高等学校非常勤講師)が指導しています。