自由が丘クインテットの楽団紹介
自由が丘クインテット、通称JQは、2007年3月、慶應義塾大学の学生オーケストラ、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの卒業生6名によって結成されたアマチュア金管アンサンブルです。
最大で12歳の年齢差をものともせず、互いを尊重し、尊敬しながら音楽の楽しさ、素晴らしさを少しでも多くの人と分かち合うことを目指し、演奏活動を行っています。
新たな音楽体験を求めて集まった6人のメンバーが、「自由が丘」という地名を冠した、「金管」も「ブラス」もないアンサンブル名を生みだしたところから、その個性的な活動が始まりました。
これまでのさほど長くはない活動の中で、私たち6人は実に様々な経験を共にしてきました。多くの子供たちに囲まれた演奏会、著名な演奏家との急遽の共演、そしてメンバーの結婚式での感動的な演奏・・・そんな中でも特に印象深かったのは、ある老人ホームでの慰問演奏会です。
そこにあったのは、音楽を本当に愛しているご老人たちの柔らかな表情、暖かな拍手でした。アンコールで演奏した「ドレミの歌」で客席から自然に起こった、ゆったりとした手拍子に、メンバー全員が迷わずテンポを合せた瞬間の、言葉の要らないコミュニケーション。私たちはこの日、かつて経験したことのないような「音楽を届ける、分かち合う歓び」を経験しました。そしてその時が、初めてJQが演奏団体としてのアイデンティティーを持った瞬間だったように思います。
これまでの2年間で、年1回の演奏会の他に、様々なご縁や、各メンバーの情報収集や広報努力の成果として、音楽祭出演3回、ケーブルテレビ番組のためのコンサート1回、老人ホームや児童館での演奏3回、その他イベント出演2回と、ほぼ2~3ヶ月に1回という頻度で演奏の機会を頂いてまいりました。そしてまた大変に嬉しいのは、それぞれ繰り返しご出演依頼を頂いているということです。
これからもメンバー全員がより一層音楽を楽しみ、また深く味わうためにも、少しでも多くの方にJQの音楽を届け、音楽の歓びを味わっていただけるよう、地道に活動を続けていきたいと思っています。