アイノラ交響楽団の楽団紹介
アイノラ交響楽団は、フィンランドを代表する作曲家、ジャン・シベリウスの音楽をこよなく愛するアマチュア演奏家によって、2000年12月に設立されました。アイノラとは、フィンランド語で「アイノのいる場所」という意味。シベリウスは最愛の夫人「アイノ」の名にちなみ、ヘルシンキ郊外にあるヤルヴェンパーという街に構えた自邸をそう呼んでいました。彼は、妻とともに自然豊かなアイノラの地を終生愛し、そこで多くの傑作を創り上げました。
シベリウスファンにとっての聖地とも呼べる「アイノラ」の名を戴いたこのオーケストラでは、7つの交響曲はじめ、交響詩・音詩を含む数々の管弦楽作品すべての演奏を目標としています。
演奏会では、毎回コンセプトのあるプログラムづくりを心がけています。また、日本では演奏される機会の少ないスウェーデン、ノルウェー、デンマークやバルト諸国の、シベリウスと同世代の作曲家による作品なども、積極的に取り上げています。
正指揮者にはフィンランドと日本を拠点に活躍を続ける新田ユリ氏を迎え、その指導のもとで、透明感のある音色や北欧音楽特有の「語法」の表現を大切にしながら、年に1度の定期演奏会に向けて日々練習を重ねています。