交響楽団たんぽぽの楽団紹介
昨今の日本音楽会において、クラシック音楽というジャンルは様々な角度から注目を集め始めています。クラシック音楽を題材にしたマンガやドラマが登場したり、ポップス系の歌手がクラシック音楽に歌詞を乗せてリメイクしたりするなど、より身近な音楽として認識されるようになってきました。
しかし、それはあくまでクラシックを題材にした“マンガ”であり“ドラマ”であり“ポップス”であり、そのままのクラシック音楽の形とは異なっています。クラシック音楽そのものの浸透という意味では、日本はまだまだこれからという事でしょう。
私たちはこのような現状下、一人でも多くの人にオーケストラの面白さを共感して頂く事を目標に、2004年に結成したアマチュアオーケストラです。クラシック音楽をもっと身近なものにしたい、私たちの願いはそこにあります。
もちろん、前述のようなクラシックブームの影響で私たちのようなコンセプトを掲げるオーケストラが増えていることは間違いありません。しかしその多くは、クラシック音楽という枠から逸脱し、ポップスや映画音楽、ゲーム音楽といったクラシック以外の曲を演奏することで、オーケストラの魅力を伝えようと活動しています。
私たちは、それでは真の意味でのクラシック音楽の普及はできないと考えます。私たちは“オーケストラでクラシックを演奏する”という制約の中で、いかにして現代の聴衆を惹きつけられる音楽を作れるかということにチャレンジし続けています。私たちが選ぶ曲は、オーケストラ作品の王道から、よほど詳しくないと知りえないようなマニアックなものまで様々です。しかしあくまでクラシック音楽を中心に選曲し、そこに交響楽団たんぽぽの独特の風味を加えることで、気軽にポップス感覚で聴く事ができる、「今」とのコミットメントを持ったクラシック音楽をお届けできればと考えています。
また、私たちはコンサートのことを“ライブ”と表現し、演奏者が聴衆に向かって一方的に音楽を届けるだけではなく、聴衆と一体となった新しい演奏会の形を目指しています。
私たちの活動に興味を持っていただけた方は、ぜひライブにお越しください。また、楽器経験者の方は団員募集も行っておりますので、ご検討いただければ幸いです。交響楽団たんぽぽとともに、新しいクラシック音楽の形を創っていきましょう。
余談ですが「たんぽぽ」という名前は、オーケストラにありがちな覚えにくい横文字ではなく、子供からお年寄りまで、日本人の感覚に無理なく入り込める名前にしたいという思いからつけられたものです。私たちの思いが、演奏を通じてたんぽぽの綿毛のように四方へ広がって行く日を夢見て、今後も活動を続けていきます。