カポソカ音楽学院オーケストラの楽団紹介
ルアンダ市近郊のサンバ行政地区長を務めていたペドロ・ファンソニー氏が、同コミュニティーの貧困家庭の子供たちを対象に、ドス・サントス大統領の後援を得て、2008年に青少年支援プロジェクトとして音楽指導を開始した。貧困層の子供たちの中には、劣悪な生活環境から犯罪や非行に走る子供も多く、学校以外の余暇に日々の努力を要する楽器習得と規則を持った団体音楽活動を行うことで青少年の指導・育成に成果を上げている。スズキ・メソードを学んだフィリピン人指導者を専任教師として招き、6歳~21歳の子供たちに弦楽器演奏を教える。現在の生徒数は620名、そのうち50名が国内や海外での演奏会に出演する弦楽オーケストラを構成する。ベネズエラでエル・システマとの交流を行ったほか、2012年にはアルゼンチン、2013年にはベネズエラ、2014年にはスペイン、2015年にはイタリアへ海外遠征を果たし、国際音楽祭の場でも活躍した。