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ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサート

プロ 器楽 クラシック
ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサートの写真1つ目

チラシ表

ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサートの写真2つ目

チラシ裏

公演日

2017年11月15日(水)
18時30分開場 19時00分開演

会場

東京都 中央区銀座
ヤマハホール

ご案内

~もう一人のラフマニノフ~
1877年に帝政ロシア・ハリコフで生まれた作曲家。ペテルブルグ音楽院やライプツィヒ音楽院で学んだのち、ベルリンを拠点に作曲家・ピアニストとしての活動を開始する。しかし彼は二度の大戦とロシア革命に翻弄される人生を送ることになる。
第一次大戦勃発後、彼はベルリンから強制退去を命じられハリコフに戻ったものの、数年後のロシア革命により彼は土地・財産を失い、トルコ経由でオーストリアに亡命した。しかしその生活の安定もナチスの台頭や第二次大戦勃発により終わる。特に大戦中は印税収入の源であった印刷済み楽譜を焼失したり自宅が爆撃されたりして経済的・精神的に苦しい日々を送った(後に友人に宛てて「死の危機を三度逃れた」と記している)。
戦後、彼はウィーン市立音楽院で定職を得て、さらに1947年にはボルトキエヴィチ協会が設立され、彼の作品は定期的に演奏されるようになった。1952年には彼の75歳を祝う大規模なコンサートがウィーン楽友協会ホールで開催され、彼の交響曲、ピアノ協奏曲などが演奏されたが、同年秋に75歳で病没した。

「ステキなものとの思いがけない出会い」は誰にとっても嬉しい喜びだろうと思う。ロシア音楽に興味を持ち、いろいろな作曲家の作品を聴いていく過程で出会ったボルトキエヴィチの音楽は、主催者の私にとってまさに思いがけない嬉しい出会いだった。
時として同じ作曲家の初期と後期の作品には大きな違いがあるが、彼の場合「後期ロマン派のスタイル」は一貫しており、最先端の音楽動向の影響をあえて受けずに、自身で開拓した音楽語法を究めていったように思われる。作品が持つ雰囲気は初期のスクリャービン、ラフマニノフなどと共通していて、多くの人たちに受け入れてもらえる素地があると思うが、私は彼らの音楽よりもボルトキエヴィチの音楽の方が多種多彩な印象を持っている。それは悲劇の連続だった彼の人生と無関係ではあるまい。
彼の音楽に深く共感しているピアニストがそれぞれの思いを込めて彼の作品を演奏する一夜・・・主催者自身がとてもワクワクしていることを正直に申し上げておきたい。

料金

一般4000円、学生2000円(全席自由)
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