ご案内
演奏曲目
■黒川紀章の詩集「アドニスから手紙が来た」(2007-2008)より
・上昇気流 ・君は愛に相遇したか ・水平線
■安野光雅の詩による混声合唱組曲「空」(2008)より
・虹が待っている ・むかしの空 ・山羊とホセ ・銀河の伝説
■ヴァイオリンと混声合唱のための「花無心」委嘱初演 ゲスト:佐藤久成
■安野光雅の詩による混声合唱組曲「津和野」(2007)
1.山の向こうは、 2.忘れ旅、 3.津和野の風、 4.天神山の子守唄
5.つえ子の歌、 6.つわのの子守唄、 7.つわのいろは
出演
指揮:山﨑 滋
ピアノ:横山歩
ヴァイオリン:佐藤久成
作曲者の横顔
作曲家・森ミドリは、東京藝大で池内友次郎、矢代秋雄、佐藤眞に師事、その才能は在学中から注目の的となり、当時のテレビ、ラジオから即興演奏、劇音楽など様々な仕事が舞い込むうち、司会・インタビュアーなどでも大活躍を見せた。しかし、落ち着いて創作に取り組むべく、近年はテレビの仕事をセーヴし、作曲・編曲の他、ピアノ、チェレスタによる即興演奏、トークコンサート、音楽関係のエッセイ連載、講演など、音楽家としての活動に重きをおいている。
「日唱」第17回定期演奏会では、今や円熟の境地にある森の珠玉の合唱作品を特集する。安野光雅、黒川紀章の詩による合唱組曲で、繊細にして精緻な和声対位法の妙技に彩られた伸びやかなメロディーをもつ、その透明な音楽性を味わっていただきたい。今、注目のヴァイオリニスト・佐藤久成をソロに迎えての委嘱新作も大いに期待されよう。