5月12日没
1782年1月29日~1871年5月12日
フランソワ・オベール
パリではワーグナーと二分する人気を誇ったといわれます。もっとも、若き日のワーグナーはパリで全く受け入れられず、フランスを逆恨みするほどでした。それに対しオベールはパリ音楽院院長にも就任し、最初からパリのオペラ・ファンに受け入れられていました。
ところが現在では立場は逆転し、ワーグナーが圧倒的に音楽界に君臨しているのに対し、オベールの作品のほとんどが忘れ去られています。パリ市民は通り名と駅名で記憶にとどめています。享年89歳。
それでは「ポルティチの唖娘」序曲を聴いてみましょう。