5月18日没
1860年7月7日~1911年5月18日
グスタフ・マーラー
最近はアマチュア・オーケストラでも交響曲を演奏するほど、マーラーは一般的になってきています。そして世界的な傾向として「聴きやすい」音楽になってきているように感じられます。それは単に耳になじんできたからばかりでなく、そのような音作りが主流になってきているのでしょう。過去の演奏の中には針先で神経細胞の一つひとつを突かれるような痛みがあるものがありました。もうそんなものは必要ないのかもしれませんが。
ビューローはマーラーを聴き「これが音楽だとしたら、私は音楽がわからないことになる」と述べ、マーラーはシェーンベルクを聴いて「私には彼の音楽は分からない。しかし彼は若い。彼のほうが正しいのかもしれない。私は老いぼれで、彼の音楽にはついていけないのだろう」と語ったそうです。そうして音楽が展開していくのでしょう。享年50歳。
それでは交響曲第9番を聴いてみましょう。