9月11日
没
1668年11月10日~1733年9月11日
フランソワ・クープラン
クープランの一族はパリ周辺で長年にわたって活躍してきた音楽一家です。中でもこのフランソワが最も有名で、バロック時代中期から後期にかけて活躍しました。ルイ14世(太陽王)に見出され、お抱えのクラヴサン(チェンバロ)奏者になりました。イタリア様式とフランス様式の融合を試み、「コレッリ賛」「リュリ賛」というトリオ・ソナタを書いています。
現存する曲の中ではやはりクラヴサン曲の評価が高く、繊細で緻密な音楽はフランスの気質の表れでしょう。それが連綿と続いて後のドビュッシーやラヴェルにまで影響を与えています。ラヴェルの「クープランの墓」はクープランへのオマージュです。
組曲集「諸国の人々」からフランス人を聴いてみましょう。