10月29日没
1893年12月15日~1945年10月29日
成田為三
「浜辺の歌」「かなりや」などの童謡で有名な作曲家です。東京音楽学校を卒業後、児童雑誌「赤い鳥」で曲を発表しました。音楽学校時代には山田耕筰に師事しましたが、のちにドイツに留学し、作曲を学びます。当時の日本の音楽界で、対位法の第一人者といわれていたそうです。
音楽理論書を著し、本格的な管弦楽曲も作曲したようですが、多くが戦火で消失、その業績は明らかになっていません。留学した頃は日本のオーケストラの黎明期であり、どれほどの作品が取り上げられたのかはっきりしませんが、近年、日本人作曲家の業績を解き明かす試みも行われているので、そうした時代の作品も聴いてみたいものです。
それでは合唱バージョンで「浜辺の歌」を聴いてみましょう。