弦楽器専門店へ行こう!~バイオリンリサーチ~

弦楽器専門店

バイオリンリサーチ 六本木の閑静な住宅街に位置するこだわりの専門店

1984年創業のバイオリンリサーチはこだわりの仕入れと徹底した調整で、最高のコンディションに楽器を仕上げる。独自のラインナップにも注目。

六本木通りから少し路地に入ると閑静な住宅地が入り組んでいる。そんなマンションの一つの地階に下りて行くと外からは想像のつかない弦楽器の世界が広がっている。楽器がキャビネットに並べられ、試奏ができるショールームと工房は完全に切り離されていて仕事に集中できる環境が作られている。

バイオリンリサーチは代表取締役の野口和雄さんがマネジメントを担当し、工房を取り仕切る取締役大川文夫さんが技術面すべての責任を持つ。この両輪に加え、プロの演奏家としても活躍していた松原第介さんがスペシャリストとして目を光らせている。

野口さん曰く、「ヴァイオリン屋というのはヨーロッパでもどこでも職人がやるものなんです。ですからうちでも一番偉いのは職人です」

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キャビネットに収まっている楽器は万全の構えで来客を待つ

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「うちは職人が主役の店です」と野口さんは強調する

楽器選びの目は仕入れの際に最も厳しさが要求される。ブランドや真贋だけの話ではない。楽器の健康状態はどうか。本質的に良くできている楽器なのか。修理に値するのか。じっくり選べるときはまだしも、オークションでは瞬間的な判断が必要だ。こうした判断力は数多くの楽器を手にし、修理・修復をしてきた経験に基づくものだ。

野口さんは独立前からイタリアの新作を輸入し紹介する仕事に携わってきた。やはりヴァイオリンはイタリアで生まれた楽器。イタリアならではの音が魅力だ。その一方で新作につきものの弱点があり、これは年月を経ないと解消できないことだという。やはり100年近く経っている楽器は反応が良く、演奏者のパフォーマンスに応えてくれるそうだ。しかし、イタリア製で古い楽器はおいそれとは購入できない価格になっている。そこでそれに近いものを探すとフランス製の楽器があるという。イタリア製に比べはるかに安価で健康状態も良く弾きやすい。こんな三拍子揃った楽器を紹介してくれる。

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4人体制の工房では職人達が黙々と作業をしている

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次世代を育てる意義を説く大川さん

仕入れた楽器はすべてオープンし、修理が必要であれば修理をする。ネックの正しい角度についているか、駒や魂柱は正しい位置に立っているか、などを丁寧に調整して工房からショールームに出す。ショールームに並んだ楽器も時間経過と共に少しずつ状態が変わってくる。松原さんも常に楽器をチェックし、工房での調整を繰り返しているという。
「ベストの状態で販売しているので、その状態を維持していただければいいんです。定期的に楽器を持ち込んでもらえればいつでも無料で点検します」

【取材記事】職人が主役のこだわりのヴァイオリン専門店 バイオリンリサーチ

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マンションの地階に下りて行くと入り口がある

バイオリンリサーチ

東京都港区六本木3-4-25
六本木ヒルトップハウス B01
TEL:03-3582-3233
http://www.ricercare.com/research/

ご来店時に「オケ専♪を見た!」とおっしゃてください。

バイオリンリサーチ、お勧めの逸品

今回は現代のイタリア・ヴァイオリンをご紹介します。お求めやすい価格で弾き心地の良い楽器が見つかるでしょう。この他にも幅広い品揃えがあります。

試奏はスペシャリストの松原第介さんによるものです。※なお、下記の楽器と価格は取材当時のものです。

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200万円前後の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Giustino Segamiglia 2001 (violin Montopoli in Val d’Arno, Italy) ジュスティーノ・セガミーリャ(モントーポリ・イン・ヴァル・ダルノ)

現代イタリア・トスカーナ地方のヴァイオリンです。この価格帯で良いものはなかなか見つかりません。イタリアン・ヴァイオリンの特徴である、明るくよく鳴るキャラクターが大変魅力的です。

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https://youtu.be/yUw_QqvK-mU

 

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30~50万円台の価格帯でヴィオラを紹介していただきました。

Studio Ricercare in collaborazione con SLVW Sciangai 2012 (viola Tokyo, Japan) スタジオ・リチェルカーレ(日本)

中国の工房とのコラボレーションで製作されたシリーズ。ヴィオラらしい豊かな音でよく鳴ります。サイズが40cmと41cmの物が用意され、ヴァイオリンと持ち替えをする人でも無理なく弾きこなすことができるでしょう。

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https://youtu.be/tsiSCi4MReo

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200万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Carlo Vettori 1999 (violin Firenze, Italy) カルロ・ベットーリ(フィレンツェ)

イタリアの製作家協会の会長をしていた方で、すでに工房を閉められてしまいました。貴重な1本です。見た目にも華やかで、このパターンで作られた最後の作品です。テールピース、指板に独自の紋章が入った物です。音もしっかりとして、弾き応えのあるヴァイオリンです。

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https://youtu.be/8gjaUNmC_YU

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50~100万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Studio Ricercare Tokyo 2011 (violin Tokyo, Japan) スタジオ・リチェルカーレ(日本)グァルネリ仕上げ

中国の工房とのコラボレーションで製作されたシリーズ。グァルネリモデルの少し小振りな楽器で、手の小さな人でも弾きやすいのが特徴。オールド仕上げの貫禄ある見た目で、演奏する喜びが倍増します。

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https://youtu.be/QV3htco8alk

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100万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

L’Atelier de Jerome Thibouville-Lamy Circa 1900 (violin Mirecourt, France) ティボヴィーユ=ラミー工房製(ミルクール)

前回も紹介しましたが、ティボヴィーユ=ラミーの工房からは質の高い楽器がたくさん作られていました。それほど高価でなくとも、フランス独特の、水彩画にもたとえられる音色を堪能することが出来ます。

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https://youtu.be/KQbIu4uCt78

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100万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Neuner & Hornsteiner Werkstatt Circa 1876 (violin Mittenwald, Germany) ノイナー&ホルシュタイナー(ミッテンヴァルト)

ミッテンヴァルトはドイツ南部にある17世紀以来のヴァイオリン製作の伝統がある街。ノイナーとホルシュタイナーはともに弦楽器製作に伝統ある家系で、そのコラボレーションでは量産品ながら質の高い楽器を生み出しています。

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https://youtu.be/pw2UpnhFePM

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200万円前後の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Ludwig Neuner Circa 1860 (violin Mittenwald, Germany) ルートヴィヒ・ノイナー(ミッテンヴァルト)

ノイナー一族で最も有名なのがこのルートヴィヒです。ベルリンで自分の店を出した後、ノイナー&ホルシュタイナーを引き継ぎます。この楽器はそれ以前の彼一人の手になるものです。ドイツらしい上品な音色が特徴です。

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https://youtu.be/gmNJm-MxJ88

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50万円~100万円程度の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

L’Atelier de Jerome Thibouville-Lamy Circa 1920 (violin Mirecourt, France) ティボヴィーユ=ラミー工房製(ミルクール)

ラミーは楽器商を営んでいて工房を持っていました。安価で質の良い楽器をたくさん作っていました。この価格帯で100年ほど経ったコンディションが良い状態の楽器を見つけるのは大変です。

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https://youtu.be/2AWPQgdnb68

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100万円前後の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Ch. J.B. COLLIN-MEZIN Fils 1922 (violin Paris, France) J.B.コランメザン(パリ)

フランスのヴァイオリン製作が最も盛んだった頃の作品。元もとしっかり作られていた楽器がほどよい年数を経て使いやすい状態にあります。

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https://youtu.be/orLoc1DbLxA

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100万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Leon Mougenot Circa 1924 (violin Mirecourt, France) レオン・ムジュノー(ミルクール)

高い技術を誇っていたムジュノーの逸品。音量も十分で、弾いていて楽しくなることでしょう。

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https://youtu.be/rFr2NEP_Hd0

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100万円台の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

La maison J.B.Vuillaume (l’atelier de Nicolas Vuillaume) Circa 1860 (violin Mirecourt, France) J.B.ヴィヨーム(ニコロ・ヴィヨーム工房製)(ミルクール)

有名なJ.B.ヴィヨームの親類で、パリのヴィヨームのお店で売るためにミルクールで製作していた人です。ヴィヨームの中ではランクが下の楽器ですが、150年ほど経った楽器は落ち着いた上質の音色です。

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https://youtu.be/rO9WDbevi50

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100万円台の価格帯でヴィオラを紹介していただきました。

L’Atelier de Justin Derazey Circa 1880 (viola Mirecourt, France) ジュスタン・デラゼイ工房製(ミルクール)

39.7cmと小振りながら朗々と鳴るヴィオラです。小さいサイズの楽器はC線が鳴らない、とよく言われますが、これは違います。手の小さい人やヴァイオリンと持ち替える人にはぴったりでしょう。

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https://youtu.be/muUQx6sTzWM

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30万円以下の価格帯でヴァイオリンを紹介していただきました。

Studio Ricercare in collaborazione con SLVW Sciangai 2011 (violin Tokyo, Japan) スタジオ・リチェルカーレ(日本)

クレモナで製作を学んだ中国人の工房で製作し、バイオリンリサーチで仕上げをしています。イタリアスタイルで作られているため、見た目も良いし、しっかりと鳴ります。

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https://youtu.be/CL_TxL3tLzM

※下記記事は取材時期のものです。

職人が主役のこだわりのヴァイオリン専門店バイオリンリサーチ

弦楽器の良い状態とは何かを常に追求し、最高の調整で楽器を提供する。そんな姿勢を長きにわたってとり続けてきたバイオリンリサーチ。専門店のこだわりとはどういうものか、見せていただいた。

演奏者と楽器との出会いをお手伝いする

1984年の創立以来、全く変わらないスタンスでヴァイオリンを送り届けているのが東京・六本木に店舗を構えるバイオリンリサーチだ。社長の野口和雄さんはそれまでの11年間、白川総業で新作イタリアンの買い付けの仕事に従事し、楽器を見る目を養ってきた。そして共同経営者の大川文夫さんは日本弦楽器製作者協会の理事も務める職人だ。この両輪を軸に、質の高い弦楽器を提供している。

「演奏する人と楽器との出会い。これが重要なんです」と野口さんは語る。「良い楽器に出会うとまずこれまでにない反応が返ってきます。そうすると弾き手のアクションも変わります。そうして弾き手が知らなかったようなポテンシャルが引き出され、できなかったことができるようになってくるんです」

良い楽器と出会ったときのお客さんの顔を見ることがこの仕事のうれしい瞬間、と語る野口さん。あらゆる面で手を抜かない姿勢を貫いている。しかし、お店の顔は自分ではないと言う。

「ヴァイオリン屋というのは世界中どこでも昔から職人がやってきたんですよ。職人が主役の仕事なんですね。うちでも主役は大川で、彼が工房をとりまとめて機能しているんです」

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職人が主役の会社だから自分はマネージメントをするだけ、と語る社長の野口さん

主役は職人、限界のない仕事を追求する

その重要な役割を担っている大川さんは工房での仕事ばかりでなく、仕入れの段階から責任を持っている。

「仕入れはの確かさ、楽器を選ぶ目というのは専門店としての信頼度に関わる重要なポイントです。そもそも出来が良い楽器なのか、壊れているのならどこをどの程度修理すればよいのか、過去の修理の具合はどうか、など、例えばオークションの場であったなら一瞬で見分けなければならないときもあります」

特にアマチュアオーケストラで見かけるのは、楽器の性能が出きっていない状態で弾いている人が多いことだという。本質的に出来の良い楽器であるのに、整備、調整がうまくいっていないために能力を発揮できていないのだ。一方、基本的に設計、作りがうまくいっていない楽器もあり、調整だけでは上手く鳴らない。

弦楽器の整備、調整は全体のバランスを見ながら最高のパフォーマンスを発揮するようにしなければならない。

「駒や魂柱は本来あるべきところに立っていなければならない。ネックは正しい角度でついているか、センターはきちんと出ているか。正しい角度でついているネックに対して駒の高さは適正か。などということを常にチェックしているわけです。どこまで追求したらいいのか、答えはありませんが、仕事に限界はありませんね」

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仕入れから調整に至るまで責任を担う、職人の大川さん

 

古いフランス製楽器でも良いものを探し出す

ところで、イタリアの新作ヴァイオリンを多数紹介してきた野口さんにお勧めの楽器を紹介してもらおう。

「ヴァイオリンはイタリアで生まれ、あのような気候風土で育まれてきた楽器です。今でもクレモナを中心としたイタリア製ヴァイオリンは輝きを放っています。でも、新作であるということの長所と短所があるのです」

きちんと作られた新作楽器はオールドに比べて故障の心配をする必要がない。しかし、数十年、数百年経った楽器とは発音、残響が違うという。特に弱音で弾くと違いが顕わになる。

「これは仕方のないことで、現在新しい楽器でも時間が経つにつれて変化してくることなのです。そういう観点から見るとイタリア製の古い楽器は値段が高くなってしまっています。これは日本だけではなく世界中でそのようですね。その代わり、同じラテンというくくりでフランス製のもので安価で良い楽器があります。19世紀の末から20世紀初頭にかけて、ミルクールの職人達が質の良い楽器をたくさん作っていました。それが今、100年ほど経って使い勝手が良くなっているものが結構あります」

同じ価格帯で新作イタリアンと古いフレンチを弾き比べ、フレンチを選ぶお客さんも多いそうだ。

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キャビネットに収められた調整の行き届いた弦楽器

職人のこだわり、そして課題は次世代の育成

バイオリンリサーチでは弓の毛替えを2日間の預かりで行っている。その場で替えてくれる店もあるというのに、ずいぶんと丁寧な仕事をしているようだ。

「うちにはフレンチ・オールドの名弓がよく持ち込まれます。そんな弓を扱うのに集中力を切らしている状態で作業はできません。実際詰め木が合わずにヘッドを壊した、なんていう話も聞きますから。職人が自分のペースで作業に集中できるようにしているわけです。それに、毛が乾燥してどのくらいの長さになるかわからないんですね。3時間とか5時間とか乾かして長さを調節する。ドライヤーなどで強勢乾燥させているところもあるようですが、使っているうちにどうなるかわかりません」

弓の毛替えに限らず工房の仕事は徹底している。値段にかかわらず手抜きはしない。そして、次世代の職人を育てて行くことも課題の一つだ。

「修理技術は製作技術よりも難しい。高い精度が求められるのです。少しずつ修復技術も進化しているので常に勉強が必要です。また、古い名器を扱うことで一般の楽器にその技術を還元することができます。謙虚に楽器に向き合い、文化財を扱っている意識を若い人たちに教えています。丁寧に扱い、壊さないこと。職人が壊した事例は世界中にありますから(笑)」

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ピンと張りつめた独特の雰囲気の工房。名器の扱いも多い

常に最高に調整された状態で楽器を演奏したい

楽器選びの時間は楽しいが、弾き心地を確認すると同時に客観的に音色を聴きたいものだ。バイオリンリサーチにはプロ演奏家として活動していた松原第介さんというスペシャリストがいる。松原さんもまた調整に余念がない。

「お客様の予約が入って、いらっしゃる数日前から用意した楽器を調整します。前に調整したときからネックは落ちていないか、弾き心地はどうかなど。おかしいと思ったら工房に持って行き、修正してもらいます。最高の状態でお客様を迎えたいので緊張するひとときですね」

このような下準備を経て用意された楽器、選ぶのがますます楽しくなってきそうだ。

「お買い求めいただいた時点が最高の状態に調整されていると思ってください。楽器は徐々に変化していくものです。定期的に調整に持ってきていただくと元の状態に戻します。何か不具合があっても早期に発見できるのでぜひお寄りください」

購入した楽器は生涯にわたって無料で点検してくれるそうだ。常に最高の状態で楽器演奏ができる。楽器と向き合う時間が増えてくるだろう。

「プレイヤー一人一人個性も違い、腕も好みも違います。良い楽器と出会うと技術的にも進化し、楽器がよく鳴ってきます。お客様が気が付いていない能力を引き出すお手伝いをするのが私たちの仕事です」

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プロの演奏家の目で楽器の特徴を伝えてくれる頼もしい存在の松原さん

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マンションの地階に下りて行くと入り口がある

バイオリンリサーチ

東京都港区六本木3-4-25
六本木ヒルトップハウス B01
TEL:03-3582-3233
http://www.ricercare.com/research/

ご来店時に「オケ専♪を見た!」とおっしゃてください。

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