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心に届く音楽心理講座

聴くチカラは自然に耳を傾けることで回復する

現代人は耳が悪い。
これは聴力が悪いという意味ではない。「聴く」という感覚に対しての意識が薄れているという意味である。(難聴も実は現代に潜む大きな問題である)

私たちが日々生活をしていると聴きたくない音がたくさん溢れていることに気付く。
街を歩けば、車のエンジン音やクラクション、工事現場から発せられる重機の音、お店だって騒音に近いようなBGMを大音量でかけていたりする。線路の高架下は難聴になろうかというほどの音量に達する。

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このような環境で生活していると嫌でも「聴かない」クセがつくようになる。耳は目と違って閉じることができないため、意識的に聴かないということができる。もし、すべての音がごちゃまぜになって意識に登ってくるようなことがあれば、気がおかしくなってしまうだろう。必要な音と必要でない音を聞き分けることは人間が自然に身につけてきた能力だ。

しかし、現代人はその機能が過剰に働いていると言わざるを得ない。ほとんどの音を聴かないようなクセがついてきている。逆に考えれば、そのようなクセがないと現代の環境で生活することは困難になってきるともいえるのだ。
クラクションが鳴ろうが、誰かが叫んでいようが、頭上で飛行機が飛んでいようが、それらの音に慣れてしまっている状態である。本来クラクションのような警告音は人間がびっくりするようにできているため、ブーッという音がなるとドキッとして振り向いたり、周りを見回したりするはずだ。しかし、多くのクラクションが自分には関係ないため、一瞬はドキッとするものの「自分への警告ではない」と思ってしまう。そういったことが重なると、ドキッとするのに行動が伴わずストレスが溜まり、「聴く」という行為への意識も薄れていく。

そうなってくると、コミュニケーションにも支障がでる。「聴かない」、「聴き流す」ことに慣れているため、相手の話もなかなか思うように聴くことができない。相手の悩み相談を延々と数時間も聴かされることに耐えられる人はなかなかめずらしい。「聴かない」ことに慣れている人は、相手の話も感情を読み取るのも苦手である。感情を読み取るには話の内容を理解する以上に聴く力が必要であるため、それがないと繊細な声の起伏や仕草、呼吸などから感情を読み取るは難しい。

最近、ドライブスルーで並んでいると若い男女の男の方が「アイスカフェモカァひとつとぉ、え?きこえね」などとマイクを通して店員さんに言っているのを聞いたことがある。隣の女性に威厳を示しているのかもしれないが、まったく社会性の乏しいと言わざるを得ない。「きこえね」ではなく、まず自分の声を「聴いて」ほしいものである。

このような現代人の「聴く力」であるが、もちろん回復することはできる。騒音にまみれた現代社会から、自然の音が溢れる環境へ身を移すといい。自然の音、いわゆるナチュラルサウンドは私たちの生活の根源であった。遠くの音を聴くことで、獲物の動きやその距離を感じ、天気を予測し、安全に暮らすことを学んだ。「聴く力」が優れている者がより安全に生きていくことができたとも考えることできる。

自然の音の中でも次の三つを意識し、聴くことで聴覚の感性が回復すると私は考えている。サウンドエージェンシー会長のジュリアン・トレジャー氏はその頭文字を取って「WWB」を表現している。「WWB」とはすなわち、「Wind」「Water」「Bird」の三つである。風の音、水の音、小鳥のさえずりだ。


これらの音は私たちの祖先が生きていく上で必要な音だった。風は方向や天候、物の位置関係などを把握しだろうし、水はもちろん生きていく上で必要だった。鳥の声はほかの二つとは少し違うように思われるかもしれないが、鳥の声はとても神秘的でさえずりを聴くだけで私たちは安心する。これは長年に渡り「鳥がさえずる場所は安全である」ということが脳にインプットされているからだと考えられている。だから、生物の中でも鳥のさえずりには強い「安心感」をおぼえるのだろう。朝起きたときに窓から鳥のさえずりが聞こえてくるだけでなんだか心地良くなるのはそういった理由からだ。

「WWB」は都会からどんどん消えていっている。正確には私たちの「意識」から消えていっている。一度、自然の音が溢れる場所へ行って「WWB」を中心にナチュラルサウンドを身体いっぱいに浴びてみて欲しい。「聴く」ことがこんなにも心地良く、爽快感を得られることに驚かされるだろう。「聴く」という行為は自然の音も、人間の声も同じこと。注意深く音に耳を澄ませる環境を体験することによって、相手の感情を感じ取る力も高まっていく。

現代人のストレスは音から生じることが多い。上司の嫌な声だって、騒音とも言える。感情を瞬時に変化させる音だけに、次の休みにはゆっくりと心地良い音が溢れる場所へ出かけてみてはいかがだろうか。
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