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音楽の森

ザ・ライジング・スターズ スーパーコンチェルト

4人2x2すっかりおなじみとなった「ザ・ライジング・スターズ スーパーコンチェルト」。2014年はさらにパワーアップして、今、世界がもっとも注目している俊英たちが東京芸術劇場に集結する。


若手ながら実績十分の演奏家が大集結


ピアノ:マリオ・ヘリング、モナ=飛鳥・オット ヴァイオリン:ジョセフ・リン 指揮:イニャキ・エンシーナ・オヨン


今回は初登場の2人と再登場の2人、そして日本でもっとも若いオーケストラの共演が楽しみだ。初登場は新進気鋭の指揮者、イニャキ・エンシーナ・オヨンと経験豊富なヴァイオリニスト、ジョセフ・リン。再登場は正統派ピアニストのマリオ・ヘリングと可憐な姿が人気のモナ=飛鳥・オット。いずれも実績十分な顔ぶれだけにその演奏に期待が高まる。

指揮者のイニャキ・エンシーナ・オヨンはスペイン・バスクで生まれ、ピアノや指揮法を学んだあと、パリ・オペラ座で研鑽を積んだ。プラシド・ドミンゴ、ナタリー・デセイ、ジョイス・ディドナートといった名歌手、また、トーマス・ヘンゲルブロック、ヘルムート・リリング等の名指揮者と多くの研究、共同作奏を行っている。すでにパリ・オペラ座でデビューを果たしており、その手腕が期待される。

指揮:イニャキ・エンシーナ・オヨン
指揮:イニャキ・エンシーナ・オヨン


ピアノのマリオ・ヘリング。いずれもヴァイオリニストである、ドイツ人の父と日本人の母の元に1989年ハノーファーに生まれる。25歳の若さながら、すでに16回のコンクール優勝歴がある。2003年にはベルリン交響楽団とベルリン・フィルハーモニーでデビュー。ベルリンやハンブルクなど、ドイツを中心にヨーロッパ各地で演奏をしている。日本では2012年のスーパーコンチェルトに登場し、好評を博している。

ピアノ:マリオ・ヘリング
ピアノ:マリオ・ヘリング
© Nikolaj Lund


ピアノのモナ=飛鳥・オットは20台前半の若きホープだ。ドイツ人の父と日本人の母の間に生まれ、姉のアリス=紗良・オットもピアニスト。こちらも世界的な活躍をしている。妹のモナはすでに南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団やザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢のソリストとして日本のステージに立ち、日本でのファンも急増している。また、香港フィル、ロンドンでのフィルハーモニア管弦楽団との共演など世界各地で活躍している。

ピアノ:モナ=飛鳥・オット
ピアノ:モナ=飛鳥・オット
© Marie Staggat


ヴァイオリンのジョセフ・リンはアメリカ・メンフィス生まれ。ソリストとして活躍する一方、世界的な名門、ジュリアード弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンに就任して大きな話題となった。リンにはメールインタビューをしたので、後ほどお届けしよう。

ヴァイオリン:ジョセフ・リン
ヴァイオリン:ジョセフ・リン
© K.Miura



北欧の雰囲気をダイレクトに伝える珠玉の名曲


今回の演奏曲目は「ドラマティック北欧名曲ビッグ3」と銘打ち、ロシア、ノルウェー、フィンランドの珠玉の作品が待っている。
まずはヘリングによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。数あるピアノ協奏曲の中でもロマンティックで美しく、しかも難曲として知られている。重厚なオーケストラと技巧的で甘美なピアノの共演を楽しもう。
次にオットによるグリーグのピアノ協奏曲。リストにも絶賛され、広く親しまれているこの曲はグリーグを代表する傑作だ。いかにも北欧の風景を思い起こさせる仄暗い、憂いのある旋律が魅力だ。
そしてシベリウスのヴァイオリン協奏曲。シベリウス唯一の協奏曲であるが、元々ヴァイオリニストを目指していた、彼ならではの技巧がちりばめられた名品だ。北欧の寒さが身にしみるような独特の楽想がたまらない。

このような大作を支えるのが今日本でもっとも若いオーケストラの一つ、シアターオーケストラトーキョーだ。熊川哲也Kバレエカンパニーなどの公演で好評を博している、舞台作品を得意とするオーケストラだ。ダンサーや歌手など、合わせ物を得意とすることは、コンチェルトでも大いに期待が持てる。楽しみな組み合わせだ。

演奏:シアターオーケストラトーキョー
演奏:シアターオーケストラトーキョー



ジョセフ・リンが語るシベリウスの聴き所


今回、ヴァイオリン協奏曲を演奏するジョセフ・リンは30歳代半ばながら、ソロ、室内楽、そして教育者として世界的に活躍している。
スーパーコンチェルト初登場の彼にその活動、曲に対する思いを語ってもらった。

ジョセフ・リン
ヴァイオリン協奏曲を演奏するジョセフ・リンに思いを語ってもらった
© K.Miura


――ソリストとして、室内楽奏者として多様な活動をしていますが、それぞれの状況で演奏面、精神面での違いはありますか?
「室内楽では、各奏者の個性、役割が常に音楽に作用してきます。そのため奏者の間で一瞬一瞬のやりとりがとても重要です。それに対し、コンチェルトの場合、当然ソリストが中心になるとは言え、オーケストラとソリストが指揮者の助けを借りて繊細に絡み合う、という状況が一番楽しいです。これは自分で演奏する場合でも聴く立場でも同じことが言えます。純粋なソリスト、無伴奏での演奏ですが、このときは聴く人を音の表現の深い世界へと引っ張り込む機会であると思っています。親しい人たちと、物語や詩を共有しているような気持ちになることがよくあります」

――忙しい中で教育活動も熱心にされているようです。
「私のレッスンでは、音楽について考えることとヴァイオリンを弾くことについての基本的なアプローチを共有できたらと思っています。生徒が様々な文脈で、自分のやり方で応用できる基本的な考えというのがあるのです。とくに生徒には、注意深くじっくり聴いて、自分にしかない『声』を見つけるように指導しています」

――今回演奏されるシベリウスはヴァイオリン協奏曲の名作として知られていますが、その聴き所を教えてください。
「このコンチェルトで、このところ私が惹かれていることは、第2楽章が本質的にスケール(音階)で構成されているということです。こんなにシンプルな音楽の素材が、この美しく心に残る楽章での、表現の豊かさの核になっているということが素晴らしいと感じています」

オフタイムはアウトドア派で、サイクリングと水泳を特に好んでいるというジョセフ・リン。1705年製のジョバンニ・バチスタ・ロジェーリという名器を手に美しい演奏を聴かせてくれるに違いない。

 

ザ・ライジング・スターズ スーパーコンチェルト


2014年11月2日(日)14:00開演
東京芸術劇場コンサートホール
全席指定 S席¥8,500 A席¥7,000 B席¥5,500

【お知らせ】
開場時間の13:30から、当日券の発売が決定しました!
チケットをお持ちでない方も、ぜひご来場ください♪


<問>藍インターナショナル tel.03-6228-3732 (平日10:00-18:00)

公演情報
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