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ドイツで生まれたカーボンファイバー製のバイオリン・ビオラ・チェロ「mezzo-forte」体験レポート

今まで以上に、バイオリンの楽しみを広げられる楽器

カーボンファイバー製バイオリンmezzo-forte &バイオリニスト常光今日子さん

mezzo-forte体験会・弦楽アンサンブルミニ講座

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カーボンファイバーという名前を耳にしたことのある人は多いだろう。炭素繊維を織り込んだこの素材は軽くて丈夫なのが特徴で、身近なところではゴルフクラブやテニスラケットなどのスポーツ用品から、F-1のコックピットにも使用されている。楽器の分野でも、カーボン製の楽器ケースや弦楽器の弓は一般的になりつつある。音響特性も良好であり、スピーカーやヘッドフォンに使われることもある素材だ。

そんなカーボンファイバーを伝統的な木の代わりに使った弦楽器が、ドイツの生まれのmezzo-forte。クラフトマンシップの国ドイツで、職人の手によって1本1本丁寧に手作りされているこの楽器はカーボンファイバーという丈夫で耐久性の高い素材を使っていること以外にも、新しいデザイン、5弦モデル、ピックアップ・マイク内蔵モデルなど様々な付加価値を持たせている。

では、プロの目から見て楽器としてどうなのだろうか。多方面で活躍するバイオリニスト、常光今日子さんにmezzo-forteの5弦モデルと4弦ピックアップ内蔵モデルを弾いていただき、お話をうかがった。

湿度や気温の変化に強いカーボンファイバー製だから、安心感がある


※映像はmezzo-forteのホームページより

※映像はmezzo-forteのホームページより

常光さんは東京での演奏と後進指導の他、出身地のいわき(福島県)でもプロ・アマ混合の「いわき室内合奏団」に参加し、両地域を中心に活動を行なっている。そして、クラシックの演奏会はもちろんのこと、より多くの人々に身近に音楽を届けるような活動にも積極的だ。

「例えばコンサートホールであっても舞台と客席という区別を付けず、お客さんとの距離の近いサロンコンサート風にしたりとか、あとは子ども向けのコンサートなどもよくやっています。小学校や保育園に行って演奏する機会も多いですね。

2014年からは絵本の読み聞かせ+バイオリン演奏の『福*彩(ふくいろ)』という活動を始めました。子ども向けのこともあれば大人向けのこともありますが、朗読をする人が選んだ絵本を見ながら、シーンに合った曲を選んだり、必要に応じてオリジナルの曲を作ったり、効果音を入れたりしています。」

そんなふうに様々なシーンで演奏するとなると、バイオリンというデリケートな楽器は日光や湿度、温度などに気を使う必要が出てくる。「絵本の朗読を屋外でやることもあるし、結婚式で演奏するような仕事でも外で弾く場面があります。そうなると、やはりその日の湿度とか気温などが気になりますね。以前、野外でのliveイベントの時に急な大雨が降ってきたことがあって舞台は屋根があったのですが、湿気で楽器が痛まないか心配になりました。天気が悪いときにはサブの楽器を持って行くこともあります。通常のバイオリンは接着部分が湿気や熱に弱いので、表板と側板がはがれて隙間が空いてしまうようなケースもあります。」

その点でmezzo-forteのカーボンファイバー製バイオリンは湿度や気温の変化に強く、耐久性が非常に高いのが特徴だ。

「安心感がありますよね。屋外で弾くことに限らなくても、日本はヨーロッパに比べて湿気が多いので、特に梅雨の時期などは気を使うことが多いんです。先ほどお話ししたように板と板がはがれてしまうということは極端な例かもしれませんが、鳴りが悪くなるとか、楽器の調子が悪くなるようなことはよくありますから。」

普通のバイオリンを弾くのと同じ感じで弾けば、きちんと応えてくれる楽器


mezzo-forteの4弦バイオリンと5弦バイオリンを試奏していただいた。

いくら丈夫でも、楽器はやはり音が最も重要。弾いてみて、音の印象はどうだっただろう。

「よく鳴ってくれて、音量もしっかりと出るという印象です。通常のバイオリンでは木という天然素材を使うために、同じ人が作ったとしても鳴る楽器と鳴りにくい楽器がどうしてもできてしまいます。カーボンという均一な素材を使うことで、そういう差が少なくなるのは良いことではないでしょうか。」

硬くて丈夫なカーボンファイバーということで、音も硬くなったりはしないのだろうか。

「それはないですね。柔らかい音も出せますし、音色の変化はきちんと付けられますから、演奏者に応えてくれる楽器になっています。ですから、皆さんが普段している合奏の中でも普通に使えると思います。」

木のバイオリンは、何年も弾いていくうちに音が変化していきますが。

「それがどう変化するのか、予測が付かない面があるんです。弾いている人が『楽器を育てる』という言い方もできますが、良い育て方をしたつもりでも楽器が応えてくれない場合もあります。この楽器が年数を経てどうなるか今はわかりませんが、少なくとも新しい楽器にありがちな『こなれていない』感覚はありませんでした。」

この楽器を弾きこなすコツなどは?

「もちろんどんな楽器でも弾く側が合わせてあげる必要はありますが、カーボンの楽器だからといって特別なことはありません。特にコツなどは必要なくて、普通のバイオリンを弾くのと同じ感じで弾けば、きちんと応えてくれる楽器です。」

素材は違っても、基本的なパーツは従来のバイオリンと同じものを使用しているから、違和感がないのだろう。機能的には伝統的な楽器以上のところもある。例えばペグ(糸巻)にはウィットナー社の「ファインチューン・ペグ」を採用し、内部に組み込まれたギアのおかげでスムーズな動きで微妙なチューニングを容易にしている。

「普通のバイオリンの場合、音合わせをするときには糸巻を押し込むようにして回す必要があります。そうしないと戻って来てしまうからなのですが、そのために手が疲れたり、ときには痛くなってしまうこともあります。このペグは戻って来る心配がないので微調整も楽にできます。それから、普通の楽器だと湿気によってペグが緩んでしまったり、逆に動きにくくなることもあるのですが、それがないというのも楽ですね。」

5弦バイオリンではアンサンブルの楽しみも増す


Design Line
4弦/オリーブ/ピックアップ内蔵
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Orchestra Line
5弦/木目

mezzo-forteのバイオリンが一般的な木のバイオリンと同じように弾けるということがわかったところで、今度は新しい面をフィーチャーしたい。まず、デザインがユニークだ。木製のバイオリンのように接合部をとがらせて(コーナーを作ることで)強度を出す必要がないため、接合部も丸みを帯びた形状になっているが、これによって内部の反射の乱れが少なくなるという利点もあるという。

さらに、mezzo-forteのバイオリンはバラエティ豊かなカラーで仕上げることができる。大きく分けてユーザーが好みの仕上げを選べる「Design Line」と、伝統的なバイオリン同様の木目仕上げである「Orchestra Line」がラインナップされる。「Design Line」はカーボンそのもののパターンを生かした仕上げの他、白、青、赤、オリーブ(深緑)などカラフルなものが用意されているし、RAL-CODEという国際規格のカラーコードで指定して、好みの色の楽器を注文することも可能である。

「全体としては木の楽器と同じフォルムで違和感はなく、丸みがあって可愛らしい印象を受けますね。カラーは、私はこのオリーブが気に入りました。バイオリンとしては初めて見る色ですが、シックな色で、形にもよく合っていると思います。ポップスで弾く場合にはもっとヴィヴィッドな色の楽器を持つのもいいですね。木のバイオリンの場合は色を塗ってしまうと音に良くない影響が出てしまうので、これもカーボンの楽器ならではの特長だと思います。」

また、mezzo-forteには5弦の楽器もラインナップされていて、バイオリンではG線の下にC線が追加されることになり、音域的にはヴィオラと同じ音が出せるようになる。

「弾いてみると、普通の4弦のバイオリンと弦の間隔が違うのである程度慣れは必要ですが、最初にお話しした絵本の朗読のとき、「もっと低い音が欲しい」と思うことが結構あるんです。既存のバイオリンの曲にはGより低い音は出て来ませんが、オリジナルの曲を演奏したいときとか、ポップスを弾くときなど、下の音が出ることで表現の幅が広がると思います。

先ほどはサン=サーンスの《白鳥》を弾いてみましたが、もともとチェロの曲なのでバイオリンで弾くと通常はオクターブ上げる必要があり、雰囲気がずいぶん変わってしまいます。でもC線があるとそのままの音域で弾けるので新鮮な感じがしますね。あとはバイオリン同士のアンサンブルでも、低音が使えると楽しいと思います。レッスンで生徒さんと一緒に弾くときに『ベースの音が欲しい』と感じることも多いんです。ベースの音はとても大切なので、何人か集まったときに1人でもベース音が出せると、もっと『アンサンブルしている』という感じになれるのではないでしょうか。」

ピックアップ内蔵のHybrid Lineならポップスにもクラシックにも

mezzo-forteを手にする常光さん

mezzo-forteにはピックアップ・マイク内蔵の「Hybrid Line」も用意されている。組み込まれているのはFishmanのV-300(チェロはC-200)という高音質ピックアップで、側板にあるコネクターからアンプに直接接続することが可能だ。

「私自身もたまにポップスの演奏をすることがあって、そのときは楽器にピックアップ・マイクを取り付けています。自分が慣れていないということもあるのですが、どうしても視界の手前の方にマイクが入ってきてしまい、弾きにくいんですね。でもmezzo-forteのHybrid Lineだと駒のところに内蔵されていてマイク自体見えないし、楽器の側板のところにコネクターが出ているので、マイクからのケーブルもじゃまになりません。これまでも屋外でマイクが必要なときなどはスタンドマイクを立てていましたが、これなら手軽にアンプにつなぐことができますから便利ですね。

ポップス用にはエレキバイオリンというものもありますが、デザインも全然違うし基本的にはアンプにつなぐことが前提なので、クラシックには使えません。このHybrid Lineならどちらでも問題なく使えそうですね。」

このように多くの特徴を持つmezzo-forteのカーボン製バイオリン。様々なシーンで今まで以上に活躍するのではないだろうか。

「絵本の&バイオリン『福*彩』では、5弦ならより低い音まで使えて表現の幅が広がり、屋外でも日光とかを気にせず使えて、しかも必要ならアンプにすぐつなげられれば広い場所でもできるようになりますね。仕事でなくても、公園とかバーベキューなどに連れ出して演奏できたらきっと楽しいと思います。このmezzo-forteは今まで以上に、バイオリンの楽しみを広げられる楽器ではないでしょうか。」

常光今日子(バイオリン)
福島県いわき市出身。東京音楽大学卒業、同大学院科目等履修生修了。第47回・第49回全日本学生音楽コンクール小学生の部入選。第6回東京音楽大学コンクール第二位入賞。第23回市川市文化振興財団新人演奏家コンクール弦楽器部門最優秀賞受賞。レインボウ21サントリーホールデビューコンサート、JTアートホールアフィニス「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」、等に出演。2010-2012年いわき芸術文化交流館アリオス「おでかけアリオス研究会一期生」バイオリニストとして活動。コバケンとその仲間たちオーケストラ・プレミアムメンバー。東京サドベリースクール・アドバイザー。絵本朗読×音楽「福*彩(ふくいろ)」メンバー。いわき室内合奏団ソロ・コンサートミストレス。ソロ、アンサンブル、オーケストラでの演奏活動や、楽器指導など幅広く活動中。
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